アディダスのタグライン、『Impossible is Nothing』の意味がしみじみと奥深い


スポーツメーカーのタグライン(企業スローガン )ってあるじゃない?



ナイキは「Just Do It」だし、プーマは「Forever Faster」ね。



で、アディダスのは「Impossible is Nothing」。



さすが大企業の練り上げるタグラインはどれも洗練されていて、メッセージが明確。短くて覚えやすく、発音してもクールな響きがある。このタグラインに到達するまでに、いったい誰がどんだけの時間と労力をかけたんだろうって、そっちの裏話を知りたくなるね。



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で、それぞれ3つの意味ってわかっているかしら?



中学生でもわかる平易な単語で作られた文章ではあるけれど、アディダスの「Impossible is Nothing」は間違えやすい。ナイキの「Just Do It」は、読んで字のごとく、「つべこべいわずにやれ!(行動しろ)」。プーマの「Forever Faster」は文章ではないフレーズだけど、これもシンプルで、「いつまでも速く!(足を止めるな、安住するな、上を目指せ)」って意味に受け取れるよね。



では、アディダスのは「Impossible is Nothing」はどうだろう?



直訳すれば、「不可能なんて無い」だね。これを「オレはなんだってできる、やってみせる」とか、ナポレオンよろしく「余の辞書に不可能の文字はない」と訳すのは、ちょっと違う。



正しくは「不可能なんて、(オレにとっては)なんてことはない」だ。「不可能は存在しない」と盲目的に自分を言い聞かせるのではなく、「不可能の存在を認めはするけれど、認めた上でそんな障壁など、ものともしないぜ」という意味である。





まぁ、そりゃあ世の中に不可能なんていっぱいあるじゃん? 毎試合ハットトリックしろとか、冷静に考えるとぶっちゃけ無理じゃん? そんなことをできた選手なんていない。ペレもマラドーナもそんな偉業は果たしていない。



不可能だから挑戦しないってなるのが普通の考えだけど、アディダスの「Impossible is Nothing」は、不可能だからなんだ。オレは挑戦するぜ。不可能なんて言葉、オレには関係ないぜって気概があるの。「不可能なんて無い!」って盲信するのとは雲泥の差があるよね。これって、威勢良く見えるけど、現実を見つめていないだけ。



可能か不可能かをやる前からいちいち考えて、「人が無理って言うから、きっと無理なんだろう」とあきらめるパターン、すげー多い。べつに学生の部活やプロスポーツの世界の話だけじゃなくって、一般人の日常にもいっぱい転がっている。だから、アディダスのこのタグラインはきっとたくさんの人の心に響くと思うのだ。うまいね、アディダスさん。



つうわけで、シンプルに見えて意外に奥が深い、アディダスの「Impossible is Nothing」の意味の解説でした。