接骨院の先生だからこそわかる ~正しいコンディションの整え方~

2月15日(日)に埼玉県東松山市で行われた「第14回キッズ・クロスカントリーリレー大会」(関東小学生陸上クラブ交流大会)に、アスリートストーリーズを使ってもらっているKMC陸上クラブとミウラスポーツクラブが出場しました。

天気には恵まれましたが、気温は低くかなり冷え込みます。こんなコンディションで走って選手は体調を崩さないのか、どうやって体調を万全に整えるべきなのかを、医務員として参加された「鎌倉通り接骨院」の市川昌孝さんにお話を伺いました。
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■大会前の練習と当日の食事について

駅伝大会の前にはどんな練習をすべきですか?

市川 ここでは細かい練習内容については触れませんが、1週間くらい前からは練習で追い込み過ぎず、ジョグなどで調整していくのが良いと思いますよ。小・中学生の選手たちは一週間くらい前から頑張ってしまって、レースで結果が出せない選手も多いので、疲労を溜めずに大会に挑むのが良いと思います。

食事も体調管理には重要ですよね?

市川 もちろん重要です。でも、子供たちにはあれを食べろ、これを食べろと細かく指示するよりも、好き嫌いなくいろんな物を食べさせたほうがいいと思います。育ち盛りには、好き嫌いを減らしバランスよくいろんなものを沢山食べるようにして元気な体をつくっていきましょう。
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■大会当日の朝食には何を食べるべきか

市川 大会当日の朝食はすぐにエネルギーに代わる炭水化物で消化吸収の早いものを多くとるといいですよ。例えば、ごはん、うどん、餅、スパゲティーなどですね。それと消化吸収にかかる時間を考慮して、できればスタートの3時間前までに食事を終わらせておくべきですね。

逆に好ましくない食べ物は?

市川 油ものは消化が悪いので控えたほうがいいでしょう。
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■身体に違和感を感じた時点で危険信号

普段の生活から心がけておくとよい習慣ってありますか?

市川 お風呂は夏でも冬でもゆっくり長い時間(15分~20分程度)湯船に入ることを勧めますね。お風呂で体を温めると筋肉が緩むので、その後で脚や体全体のマッサージおよびストレッチをすると良いですよ。また、意外と気づいていない方が多いようですが、「足の裏」をほぐすことがとっても重要なんです。青竹踏みを毎日踏んで解しておくと、ふくろはぎや足底に対する怪我のリスクが減り、力強い走りができるようになりますよ。あとは、毎日早く寝ることですね。

練習や試合後の身体のケアには、どんなことをすればいいですか?

市川 ハードな練習をしたときにはクールダウン後にアイシングをしっかり行うことが重要です。また、練習後は筋肉が張って硬くなっているので、ストレッチやマッサージ等で筋肉を柔らかい状態に戻しておくことが疲労回復や怪我の抑止につながります。

なるほど。身体に痛いところがあったら、アイシングやマッサージは必須ですね。

市川 いやいや。身体に違和感を感じた時点で危険信号ですよ(笑)。調子の良い状態を保つには自分自身でケアすることが大切です。痛みがでてしまうと練習もできなくなるので毎日のケアを習慣化しましょう。もしも痛みが出てしまったら我慢せずに専門医、接骨院などへの受診をお勧めします。
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■ストレッチから始めて、徐々に各関節回りを動かそう

アスリートは、定期的に医者とか接骨院で診てもらうべきなのでしょうか?

市川 理想を言えば、1週間に1回トレーナーなどの専門家に診てもらうのがベストですが、トップアスリートじゃないとそこまでは難しいかと思います。私の接骨院ではスポーツ障害で通院するアスリートに対し、運動学など理論的なことを体を使って分かりやすく指導することもあるんですよ。例えば、野球で痛めた肩・肘や陸上競技で痛めた脚を施術する際、怪我の原因がフォームにある場合には単なる施術だけでなく正しい投球フォームやランニングフォームのアドバイスをします。正しいフォームを身につけることが怪我の防止に繋がりますから。

怪我の痛みをとるだけでなく、正しいフォームを身に着けるということも大切なのですね。ところで話は変わりますが、駅伝大会のスタート前の準備はどんなことをするのがよいですか?

市川 軽いストレッチから始めて、徐々に股関節など各関節の関節可動域を広げていきます。また、首や肩甲骨周りもしっかり解しておくと腕が振りやすくなってスピードアップに繋がります。その後、軽めのジョグでフォームチェックをしながらウォームアップをしていくと良いと思います。アップは疲れない程度にね(笑)。


とても勉強になりました。ランニングは全てのスポーツの基礎中の基礎なので、陸上じゃない選手も参考にしてください。


■取材協力

鎌倉通り接骨院・院長
スポーツトレーナー
市川昌孝