知っておくべき基礎知識:ケガをしないウォーミングアップ法

陸上競技は寒い冬でも子供たちは短パン、半袖シャツで元気に練習をしています。
なぜ短パン、半袖シャツで元気に練習に取り組めているのかをアスリートストーリーズを利用しているKMC陸上クラブの宮﨑智恵コーチにお話しを伺って来ました。
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Q 季節で違いがあるの?

A もちろん季節で変わってきますね。
夏と冬では、ウォームアップに変化を加えないといけません。


Q 夏と冬で変化が必要なのはなぜ?

A 夏と冬では気温差だけでも15℃以上あります。
真夏の太陽の下でウォーミングアップに長い時間かけてしまうと、選手は暑さでバテてしまい、その後練習にならないんです。でも、冬になると話は逆です。都内でも1,2月の真冬の時期は気温が一桁になることも珍しくありません。そんな中で夏と同じメニューをこなしていても身体はなかなか温まらず怪我にもつながります。
ウォーミングアップでは、筋肉の温度を37~38℃くらいまで上げたいので、身体が温まりにくい冬場は夏以上に時間をかける必要があります。
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Q 運動(ジョギング)前にまずストレッチすればよい?え、違う?

A ウォーミングアップの一番最初にストレッチをする人を見かけますが、お勧めしません。
いきなり、ストレッチをする人は目的を理解していないのではないでしょうか。


Q 順番を間違えると、どんなまずいことがあるの?

A 体温を上げることで柔軟性や可動域が広がるので、ジョギングをしないでストレッチをしても効果が上がらないだけではなく、怪我にもつながってしまいます。


Q 真冬でも短パンと半袖シャツで走っているけど、温まった身体が冷えませんか?

A 低い強度の練習であればすぐに冷えてしまいますが、高い強度の練習であれば、すぐに身体が冷えることはありません。
もちろん寒さにも限度がありますが、タイムトライアルやポイント練習などの強度が高く時間が限られているようなときであれば問題ありません。
しかし、末端など冷えやすい部分は手袋やウォーマーをつけることも必要です。


Q 寒い格好で練習して、風邪をひかない?

A 風邪をひく可能性は確かにあります。
トレーニングをすることで疲労した身体は免疫力も低下してしまいます。だからこそ正しいウォーミングアップが必要になりますし、正しい知識が必要になってきますね。
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Q 体調崩さないためにどんな努力や工夫をしている?

A ウエアによる体温調節と水分補給がポイントになると思います。
ウォーミングアップ前は厚着をしていると思いますが、身体が温まると共に少しずつ上着を脱いでいき、汗をかいてしまった後は一気にウエアが冷えてしまうため、早めに着替えることが大切です。
また、冬場はあまり汗をかかないために水分補給を怠りがちですが、空気が乾燥しているため喉も荒れやすく、そこからウィルスが侵入する可能性もあります。
冬場は喉の渇きが感じにくいので、意識的な水分補給をこころがけましょう。

正しい知識を持って結果に繋げていってほしいと思いますので、みなさん頑張ってください!!


陸上競技だけではなく、その他のスポーツにも繋がるお話しを聞けて勉強になりました。
他競技で頑張っているアスリートの皆さんもぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?


■取材協力

KMC陸上クラブ
コーチングスタッフ
宮﨑 智恵