日本人には何が足りない?『U-17屋内サッカー国際大会inドイツ』を通して感じたこと

ハーレンフースバルとというサッカー、聞いたことありますか?
ドイツではポピュラーな5人制屋内サッカーの一種なのですが、日本人にはあまり馴染みのないスポーツでしょう。5人制サッカーといっても、フットサルとはずいぶん違うのです。

ドイツの国際的なハーレンフースバル大会に、2009年から日本チームが参戦しているのですが、日本予選大会を主催し、日本チームに帯同した、アスリートストーリーズの中村ヒロに「ハーレンフースバルとはいったいどんな競技なのか」、「日本は善戦したのか」を聞いてみました。
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室内サッカー=ドイツ語でハーレンフースバル

-フットサルとは違う?
5人制の室内サッカーは、ドイツでは育成のための冬期のトレーニング方法として発案されました。基本的に四方を壁に囲われているので、壁を使ったワンツーパスも可能です。その特殊性を活かし、ゴールという目的に対して、自由な発想で自らの新しい才能を開花させる、欧州ならではのサッカー文化と言えます。


ハーレンフースバルの代表的な大会がKERAMIK‐CUP(ケラミックカップ)

-ちゃんとした公式大会なの?

ケラミックカップはドイツのラインラント・プファルツ州のヴェスターヴァルト地域で行われる、U-17の国際的大会です。FIFA(国際サッカー連盟)、UEFA(欧州サッカー連盟)、DFB(ドイツサッカー連盟)が公認しています。

-どんなチームが参加する?

参加チームは、ブンデスリーガ下部組織(ユースチーム)と国外の代表チームです。これまでの参加選手の中から、多くのプロ選手を輩出しています。現在も活躍中のトッププレーヤーも数多く名を連ねていますよ。

日本では、2009年から本大会(ドイツ開催)へ出場資格を持つ日本予選大会という位置づけで埼玉県川越市にある川越水上公園を舞台に3年間実施し、2013年度は東北地区を対象に仙台にて開催しました。
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なぜドイツではハーレンフースバルが盛んなのか?

-ドイツって、インドアサッカーが盛んなんですね?

もともとは、降雪時期の冬季インドアトレーニングとして始まったサッカーです。フットサルよりもサッカーに近い感覚とルールを持っています。

具体的には、
・サッカーボール(5号球)を使用する
・サッカーゴール(小学生サイズ)を使用する
・ボディコンタクト(ショルダーチャージ、スライディングなど)はOK
・壁があるため、アウトオブプレーが少ない
http://hallenfussball-japan.net/abouthf/whatishf/
ですので、シュートチャンスが多く、仕掛ける回数も多くなります。
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日本チームの参戦はいつから始まった?

-日本勢の成績はどのていど?

2009年から日本チームが参戦しています。出場できるのは、国内予選を勝ち抜いた1チームのみで今年は尚志高校(福島県)、昨年は浦和レッズユースが参加しました。尚志高校の順位は16チーム中15位、浦和レッズユースは16チーム中12位と芳しい結果ではなかったです。 過去最高順位は、2012年開催の東京ヴェルディユースの8位という成績です。


日本トップクラスでも上位進出は厳しい?

日本予選を勝ち抜いた優勝チームをもってしても、ブンデスのユースには歯がたたないのが正直なところ。はっきり言って、圧倒的な差があります。今回優勝したレヴァークーゼンはとくに強かったです。日本高校生トップクラスであるJリーグユースが束になってかかっても、ブンデスには勝てません。
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日本チームと海外チームの差はどこにある?

-勝てない理由はどこに?

メンタルの強さがまず一つ、一番の違いはトップスピードの中でトラップが正確に何でも出来る位置にボールを置くことができます。足元の技術だけを切り取れば、日本は優れたものを持っている。しかし、試合で発揮できない技術なんです。そこにはメンタルの強さにも関係性があります。

あと、海外選手はピッチの中では自分で判断して、迷いなくやり切ります。「シュートが撃てる」、「仕掛けて突破できる」と感じたら、それをやり切ろうとするんです。日本選手はここの意志が弱いというか、迷いを出します。

-ハーレンフースバルという競技に慣れていないだけでは?

そう思いたいところですけど、ハーレンフースバルが普及していないアメリカからの選抜チームは日本より上位の順位でしたよ。もちろん慣れていないってのは事実ではあるんですが、言い訳にしか使えませんね。
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日本人は技術は自信を持っていい

-メンタルの差は埋められる?

一朝一夕には埋まらないでしょう。教育、育児、国民性、価値観等、すべてが影響していますから、サッカー界だけを変えて解決する問題ではないですね。仮に、日本選手に海外選手の強靭なメンタル力があったら、ですか?きっとドイツであろうと、どこでも通用すると思いますよ。
ボールを足元で扱う技術力は自信を持っていいです。


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