【東城翔也のポルトガルリーグ奮闘記- 第4回】プロフットボーラーは食事と睡眠を疎かにしない

アスリートストーリーズがサポートしている東城翔也選手は、現在ポルトガル1部リーグのマリティモ(http://www.csmaritimo.pt/)に所属しています。2015年2月に新加入したばかり。それまでは、ブラジルリオデジャネイロ州1部フリブルゲンセでプレーしていました。










アスリートストーリーズは、東城翔也選手を長期にわたって継続的に取材し続けます。
第4回は、プロアスリートのオフの過ごし方について語ってもらいました。

オフの食事はどんなスタイル?

プロアスリートは身体が資本なので、好き勝手な暴飲暴食はしません。でも、シーズンオフはわりと自由ですよ。たとえば、ポルトガルにいると和食が恋しくなるので、帰国中は好きなモノを好きなだけ食べていますね。

ちなみに、シーズン中の食事はきちんと管理されます。マネージャーが栄養を考えた食事を作ってくれるので安心して指示通りに食べますよ。肉も野菜もしっかり用意してくれるので、おかげで身体はできています。

好きなモノを好きなだけ? たとえば?

ハンバーグが大好きなので、ファミリーレストランでハンバーグばかり注文しています。ごくふつうのハンバーグがものすごく美味しいんですよ。帰国後はハンバーグざんまいですね。

ハンバーグは和食じゃないけど(笑)



そうですね(笑)。まあ、国民食として日本に定着していますから、僕の中では和食ですね。あと、日本にいてつくづく感じるのは、コンビニエンスストアのレベルの高さ。ただの100円のオニギリが、もう、うまくてしかたありません。「うわ~、おにぎりウメェ」って感心しています。

ポルトガルでは朝食はオレンジジュースくらいで済ませてしまうんですが、日本にいると朝からしっかり食べたくなりますね。



意外に庶民的な食事メニューだなぁ

吉野家も好きです。プロがそんな店いいっていいのかって?
ぜんぜん気にしません。食でのストレスは禁物なので、オフの間は好きなモノ食べていいよとマネージャーにも言われています。それでストレス溜めてほしくないそうなので。

まあ、食べていけないものは自覚しているので、指示されなくても自己管理意識は働いています。

お菓子は食べる?

お菓子超食べます。菓子パン、とくにチョココロネが大好きで、買いだめして1日で食べつくすこともありますね。スーパーの棚にあるチョココロネを全部買い占めたり(笑)。

菓子パン以外でも、チョコレートなど甘いお菓子は好き。食べたければ食べてストレス解消した方がいいって考えです。ただし、調子上がらないことやプレーがいまいちでも、それをお菓子のせいにしちゃダメですけどね。

てっきり、ささみとプロテインと温野菜のみの生活かと


いやいや、そんなことないですよ。チョコレートやスナックとか、夕飯後に口さみしいとき、買い込んで置いたものを食べています。体重は増えないですね。体脂肪率も低いです。

その代わり、睡眠は疎かにしません。シーズン中は二部練習があってすごく疲れるので、遅くても夜12時前に床につき、8時間以上寝ます。毎日のトレーニングに集中するには、しっかり回復するのが努めだと思っています。ポルトガルに来て、ブラジル時代より練習がハードになって、より健康を意識するように変化しました。ブラジルは練習が少なくって、1時間しかトレーニングしないんです。当時はさほど疲れはなかったですね。

遊び歩くことは?

そういうのが好きな選手はいますが、僕はしません。徹夜で遊ぶなんてこともありえないし、会長やチームも許しません。そうでなくても、ファンの目があるんですよ。とくに、連敗中に夜遊びなんかしていると、ファンが言いつけるんです。そうなると罰金が課されるので、そのへんは選手はわきまえています。

プロとして、食べないって決めている食材は?

ナスです。

それはただの好き嫌いでは(笑)

そうです(笑)。ナスは苦手で、ぜったいに食べません。寿司や刺し身のようなナマモノも苦手です。まあ、お腹を壊す可能性もありますしね。インスタントラーメンもほぼ食べないかな......。1回だけ食べたっけ。でも、そういったときでも野菜をたくさん加えて、栄養素は気にして食べますね。

プロがオフにやったらダメな行動ってあるの?


基本的にはないですが、サッカー以外のスポーツでケガをしたら罰金だとか、そういう契約にはなっているかなと。たとえば、スキー・スノボのようなケガをする可能性のあるスポーツはやろうとは思わないです。
スカイダイビングにちょっと興味はありますが、プロである以上できないですね。あと、他のクラブ(プロチーム)で練習してはダメというルールもあります。

ただ、サッカーを通じてのボランティアや社会貢献は推奨されていて、僕は自分から「少年クラブチームに行って、体を動かしてきてもいいですか?」とチームに確認して参加しています。子供相手でも、プレー中はつい本気が出てしまいますね。

オフの身体の動かし方は?

ジョギングはあまり自主的にはしないです。それよりもサッカーをしますね。学生に混じったりしてミニゲームします。サッカーとして身体を動かすのが一番。ただ走るだけではつまらないです。


ジムでのトレーニングの延長で、泳ぐことはたまにします。筋トレはほぼしません。以前はむちゃくちゃ筋トレしていましたけど、トレーナーに「筋肉がつきすぎるとまずい、固い体になるからやめろ」と言われて、今は控えています。

毎日欠かさないのは「体軸トレーニング」です。やわらかい筋肉を養うよう心がけています。大柄な選手とぶつかったら小さいほうがふつう負けますが、柳の枝のように、武術のようにいなす身体を作っていて、力をうまく抜く方法も知っていないといけません。そのための体軸トレーニングなんです。

毎日確認は家で寝る前にしていますよ。考えながらなので、頭が疲れます。筋トレは頭を使わないけど、体軸トレーニングは意識する場所が多すぎて脳が疲れるんです。今年の2月の入団とくらべて、体つきはかわったと言われますね。マネージャーも「身体が分厚くなった」と感じているようです。実際、体重は1年前の60kgが今は65kgになりました。

背筋もかなり付きました。筋トレのおかげではなく、DFを背負ってプレーすることで鍛えられているようです。日本よりも当たりきつく、ばちばちぶつかってきますからね。アマチュア時代に筋トレを頑張っていたわりに、あまり体つきは変わらなくって、控えている今のほうが変化が大きいです。サッカーをしながら、必要な筋肉が自然についているような気がします。

練習後にはどんなケアをする?


練習後に、冷水が入った大きいバケツに腰まで浸るよう言われています。キンキンの氷水に1-2分入るのが限界ですね......。冷たすぎてそれ以上は無理。寝る前に軽くストレッチして、8時間寝ると朝スッキリするので、ツライけど入ります。

まあ、監督に「入れ」って言われても、無視して入らない選手がほとんどなんですが(笑)、ぼくはやります。冬場でも入ります。銭湯の水風呂なんて比較にならない水温なので、冷たいを通り越して痛いレベルです。
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※過去記事一覧はこちら
【東城翔也のポルトガルリーグ奮闘記- 第1回】 サッカーが上手いだけではブラジルでプロになれない
https://athletestories.jp/blog/2015/04/20150427-1-csmaritimo-syouyatoujyou-.html
【東城翔也のポルトガルリーグ奮闘記- 第2回】日本人は足元の技術は高いけど、球際の厳しさが足りない
https://athletestories.jp/blog/2015/04/20150430-1-csmaritimo-syouyatoujyou-.html
【東城翔也のポルトガルリーグ奮闘記- 第3回】 外国人選手は、ミスしても謝りません(笑)
https://athletestories.jp/blog/2015/06/20150601-1-csmaritimo-syouyatoujyou-.html
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<東城翔也プロフィール>

東京都板橋区出身。幼稚園の頃から2人の兄の影響でサッカーを始める。高校2年生の時、日本遠征へきていたブラジルリオデジャネイロ州1部フリブルゲンセからオファーを受け、ブラジルへの留学を決める。そして、当時通っていた全日制の高校からKTCに転入。当時17歳であった事からプロ契約ができなかったため、U-23チームで公式戦などに出場していた。2015年1月にポルトガル1部リーグのCSMarítimoに移籍し、より高いステージへと進んだ。

<マリティモの情報はこちら>

公式サイト http://www.csmaritimo.pt/
公式フェースブックページ https://www.facebook.com/csmaritimo
YouTube公式チャネル https://www.youtube.com/user/csmaritimomadeira
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